2026-05-17

瓦の葺き直し(ふきなおし)のお話

葺き直しとは、古い瓦屋根を再利用して屋根を張り直す工事のことです。瓦屋根の耐用年数は50~60年です。築後30年程度の建物の瓦は、まだまだ長持ちします。一方で、瓦は地震や台風で崩れやすいというデメリットがあります。築後30年で大きな地震や台風が発生し、瓦が瓦解した場合、古い瓦を再利用して屋根を葺き直します。割れてしまって再利用ができない瓦は、新しい瓦に交換します。雨漏りがあった部位だけ部分的に葺き直すこともできます。

瓦の葺き直しは、葺き替えよりも費用が安く済む

瓦屋根のリフォームとして始めに思いつくのが「葺き替え」です。古い屋根を全てはがしてガルバリウム鋼板などの軽量で耐久性が高い屋根に張り替える工事です。耐震性の観点から、ガルバリウム鋼板の屋根を選択される機会が増えています。
もちろん、瓦を処分して新しい屋根材を購入す葺き替えの工事価格は、葺き直しより高いです。

葺き直しができるのは陶器瓦だけ

原則、葺き直しができるのは陶器瓦だけです。金属屋根やスレート屋根は、一度はがしてしまうと圧力により、屋根が変形することが多いです。そのため、再利用して葺き直すことができません。セメント瓦はすでに製造元が撤退しており、補修用の新しいセメント瓦が入手できないため、葺き直しができないです。

葺き直しで取り入れる工事項目

野地板張り(雨漏り時)

野地板は瓦屋根を下支えする下地の板材のことです。基本的に現代は、構造用合板を用いることが多いです。同じ合板でも普通合板やコンパネはNGです。耐震性と耐久性を備えた構造用合板を用いてください。
昔の屋根である場合、バラ板とよばれる野地板が採用されていることがあります。バラ板は長寿命で30年経過しても腐食がない、腐食が限定的であることが多いです。そのため、腐食があった部位だけを補修して葺き直すこともあります。

ルーフィング貼り直し

葺き直しをおこなううえで最も重要なのは、ルーフィングの貼り直しです。雨漏りの原因はルーフィングの破れです。ルーフィングにも耐用年数があり、およそ20年~30年程度経過すると防水機能が低下します。
新しいルーフィングを貼ることで屋根の防水性能が高まります。

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